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ROAS(ロアス)とは?意味・計算式・改善策をわかりやすく解説

更新日時2026.08.20 作成日時2026.08.20
ROAS(ロアス)とは?意味・計算式・改善策をわかりやすく解説

ROAS(ロアス)は、広告費用に対してどれだけ売り上げを生んだかを測る、広告効果測定の代表的な指標です。媒体比較や予算配分の判断に活用しやすい一方、利益までは分からないため、他の指標とセットで理解することが欠かせません。

 

この記事では、ROASの意味・計算方法・目安(目標設定)から、ROI・CPAとの違い、実務での使い分け、具体的な改善方法までを一通り整理して解説します。

目次

  • ROASとは
  • ROASが必要になる場面
  • ROASの計算式・計算方法
  • ROASの目安と目標ROASの決め方
  • ROASとROIの違い
  • ROASとCPAの違い
  • ROAS・ROI・CPAの使い分け
  • ROASのメリット
  • ROASのデメリット
  • ROASを改善するポイント
  • まとめ|ROAS改善には「フォーム離脱の再回収」も検討を
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ROASとは

ROAS(Return On Advertising Spend)は、広告費用に対して広告経由の売り上げがどれくらい得られたかを割合(%)で示す指標です。

 

ROASは日本語で「広告費回収率」や「広告の費用対効果(売上ベース)」と説明されることが多く、Web広告やSNS広告の運用現場では、媒体・広告キャンペーン・広告グループなど粒度を変えて日常的にチェックされるKPIのひとつです。

 

数値が大きいほど「同じ広告費用でより多くの売り上げを作れている」状態ですが、あくまで売り上げの指標なので、原価や手数料が高い商材では高ROASでも赤字になり得ます。

 

実務ではROASを「比較と予算配分のための指標」として扱うのがコツです。つまり、どの広告キャンペーンが相対的に強いかをデータで見極め、次の改善や予算移動につなげるために活用します。

ROASが必要になる場面

広告施策の良し悪しを判断し、媒体・広告キャンペーン・クリエイティブごとのパフォーマンス比較や予算配分の最適化を行う場面でROASが役立ちます。

 

複数の広告媒体を運用していると、クリック単価やコンバージョン単価だけでは「結局どれが売り上げに貢献しているのか」が見えにくくなります。ROASなら売り上げに換算して比べられるため、同じ土俵で良し悪しを判断できます。

 

特にECやD2Cのように顧客単価(1件あたりの購入金額)が注文ごとに変動するビジネスでは、コンバージョン件数だけを追うとユーザーの購買行動を見誤りやすいです。単価が高い注文を拾えている施策は、コンバージョン数が少なくてもROASが良いことがあります。

 

また、月末の予算消化や繁忙期の増額判断など「短期で配分を決めたい」場面で、ROASは意思決定を速くします。ただし計測のズレ(アトリビューションや計上タイミング)があると結論もズレるため、同一の計測ルールで比較することが前提です。

ROASの計算式・計算方法

ROASは「広告経由の売り上げ」と「広告費用(投資額)」が分かればシンプルに算出でき、日々のモニタリングにも向いています。

 

ROAS(%)=広告経由の売り上げ ÷ 広告費用 × 100

 

例えば広告費用が10万円で広告経由売り上げが25万円なら、25万円 ÷ 10万円 × 100 = 250%です。別の例では、広告費用100万円に対して売り上げが300万円であれば300%となり、広告費1円あたり3円の売り上げを生んでいる計算になります。


計算自体はシンプルですが、実務での難しさは「広告経由の売り上げ」をどう定義し、どのデータを使って取得するかにあります。媒体の管理画面上の売り上げを使うのか、GA4など分析ツールの売り上げを使うのかで数値は変わります。


比較や改善に活用するなら、まずは運用チーム内で参照元となるデータを固定しましょう。加えて、返品・キャンセル、送料、クーポン値引き、決済手数料などを売り上げに含めるかも、目標管理に影響するため事前にルール化しておくと数値のブレを防げます。

ROASの目安と目標ROASの決め方

ROASは高いほど効率的に見えますが、重要なのは「赤字にならないライン(損益分岐点)」を把握したうえで、自社の事業目標に沿った適切な目標値を設定することです。


目安としてROAS100%は「売り上げが広告費用と同額」という意味で、ここを超えても利益が出ているとは限りません。原価や諸経費がある以上、事業としてはROAS100%では足りないケースが大半です。


目標ROASは、最低限クリアすべき損益分岐点から逆算します。考え方としては「広告費用以外のコストを差し引いても赤字にならないだけの売り上げが必要」ということです。粗利率が低い商材ほど、必要なROASは高くなります。


さらに現実的な目標を置くなら、フェーズごとに目的を分けるのが効果的です。新規顧客の獲得を優先するフェーズでは、短期のROASをあえて下げてでも顧客数を取りに行く場合があり、逆に利益確保が最優先ならROAS基準を厳しめに設定します。どのフェーズでも「短期のROAS」と「中長期の採算(顧客生涯価値や利益)」の両方を見て調整するのが安全です。業界や商材によって適切な水準は異なるため、自社の粗利構造に合わせて設計しましょう。

ROASとROIの違い


ROASが「売り上げベース」なのに対し、ROI(投資利益率)は「利益ベース」で投資の収益性を評価するため、同じ広告キャンペーンでも結論が変わることがあります。


ROASは分子が売り上げ、ROIは分子が利益です。つまりROASは「売れたか」を素早く把握でき、ROIは「儲かったか」を判断できます。


例えば割引やポイント還元が強い施策は売り上げが伸びてROASが良く見える一方、利益が削られてROIは悪化することがあります。逆に、売り上げは伸びにくくても粗利が高い商材に寄せるとROASは伸びないのにROIは改善するケースもあります。


運用の現場では、日々のチューニングはROASでスピーディに行い、週次・月次の投資判断はROI(投資利益率)で確認する、という役割分担にすると判断ミスが減ります。

ROASとCPAの違い

CPA(顧客獲得単価)はコンバージョン1件あたりの獲得単価を示す指標で、売り上げを直接扱うROASとは評価軸が異なります。


CPA(Cost Per Acquisition)は、広告費用 ÷ コンバージョン数で計算します。数値が低いほど「1件を安く獲得できている」状態です。


CPAは「獲得のしやすさ」を見たいときに強い一方、購入金額がばらつくビジネスだと、CPAが良くても低単価の注文ばかりでROASが伸びないことがあります。リスティング広告のように検索意図が明確なチャネルでは特に、CPAとROASを併せて見ることでターゲットとのミスマッチに気づきやすくなります。


またBtoBではコンバージョンが資料請求やダウンロード、問い合わせなど売り上げに直結しない場合も多く、CPAだけで最適化すると質の低いリードを集めてしまうことがあります。ROASを使う場合も、商談化・受注の売り上げと広告をどう紐づけるか(計測設計)が鍵になります。

CPAの具体的な計算方法や施策に関しては、「広告CPAとは?計算・目標設定・改善施策まで徹底解説!」でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

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ROAS・ROI・CPAの使い分け


広告の意思決定では、目的(売上効率、利益、獲得効率)に応じてROAS・ROI・CPAを併用し、判断ミスを防ぐことが重要です。


売り上げを伸ばしたい、媒体間で強弱を比較したいならROASが向きます。特にECでは、広告セットごとの売り上げ貢献を把握して予算を寄せる判断がしやすくなります。


利益を守りたい、投資として成立しているかを見たいならROI(投資利益率)が必須です。売り上げが増えても利益が残らない状態は長く続けられないため、最終的なゴールはROIで担保します。


獲得件数を増やしたい、まずはコンバージョンを安定させたい場合はCPA(顧客獲得単価)が有効です。実務では、入口はCPAで獲得を整え、次にROASで売上効率を上げ、最後にROIで利益を確認するという順番で整えると、改善の打ち手が整理しやすくなります。

ROASのメリット


ROASは計算が分かりやすく、広告チャネルやマーケティング施策間の比較に強い点が実務上の大きな利点です。


ROASの最大のメリットは、売り上げと広告費用というシンプルな2要素で「効率」を共通指標として比較できることです。指標が統一されると、予算配分や出稿停止の判断が速くなります。


また、同じ媒体でも広告キャンペーンやクリエイティブ単位に分解して見ることで、勝ちパターンの発見につながります。ROASが良い要素を横展開し、悪い要素は改善か停止に回すという運用の基本動作を回しやすいです。


さらに、経営層や他部署への説明にも使いやすい点も実務的には大きなメリットです。売り上げという分かりやすい言葉に変換できるため、専門指標だけで会話するより合意形成が進みます。

ROASのデメリット

ROASは売り上げを基準にするため、原価や粗利、固定費などを踏まえた「儲かっているか」の判断は単独ではできません。


ROASが高い=良い広告、と決めつけると失敗しやすいです。利益率が低い商品や、手数料が重い販路、送料負担が大きい商材では、売り上げが立っても利益が残りにくいからです。


また、媒体の計測仕様によって「広告経由売り上げ」の付き方が変わり、媒体Aでは高ROAS、媒体Bでは低ROASに見えるなど、比較が歪むことがあります。特に指名検索やリターゲティングはROASが高く出やすく、広告による純増効果の評価が難しくなります。


このため、ROASを見るときは利益指標(ROIや粗利)や、広告に依存しすぎない集客(SEOやCRMなど)も含めて全体最適で判断する視点が欠かせません。

ROASを改善するポイント

ROAS改善は「売り上げを増やす」か「広告費用を最適化する」かの両輪で考え、ボトルネック(広告→ランディングページ→購買→リピート)を特定して打ち手を選ぶのが効果的な進め方です。


ROASが伸びないときは、闇雲に広告費用を下げるより、まずデータを分解して原因を特定します。広告のクリック率、ランディングページ(LP)のコンバージョン率、顧客単価、リピート率、そして無駄配信の有無など、どこが詰まっているかで最適な打ち手が変わります。


改善の優先順位は、影響が大きい順に置くのが基本です。例えばコンバージョン率が低いならLP改善のほうが効きやすく、クリックは取れているのに売り上げが弱いなら単価や商品設計、リピートの問題かもしれません。


また、ROASを上げる施策は短期の数値を良くする方向に偏りやすいので注意が必要です。新規顧客が減って指名検索やリタゲだけが残るとROASは良く見えますが、将来の売り上げが縮むことがあります。新規と既存、短期と中長期のバランスを崩さない広告戦略の設計が重要です。

広告クリエイティブとターゲティングを見直す

ROAS改善の第一歩は、訴求と配信のミスマッチを減らすことです。ベネフィットが曖昧、比較軸が弱い、オファーが分かりにくいと、クリックが取れても購入に結びつきません。


静止画・動画・カルーセルなどフォーマットごとに得意な表現が違うため、同じメッセージでも見せ方を変えて検証します。重要なのは感覚で判断せず、ABテストで勝ちパターンを特定し、数値で残すことです。


ターゲティングは対象ユーザーを広げれば配信量は増えますが、無駄配信も増えやすいです。配信面の精査、ターゲット設定の見直し、リスティング広告ならキーワードの意図合わせと除外設定を徹底し、媒体ごとの特性に合わせて最適化します。

ランディングページとコンバージョン率を改善する

広告のROASは、最終的にランディングページ(LP)のコンバージョン率に強く引っ張られます。同じクリック単価でもコンバージョン率が上がれば売り上げが増え、ROASは向上します。


着手ポイントはファーストビュー、導線、入力フォームの負担、信頼要素の不足です。実績、レビュー、FAQ、返金保証、配送や支払いの明記など「不安を消す情報」が足りないと、価格や商品・サービスが良くても離脱が起きます。


改善は一度で終わりません。GA4などで離脱箇所やスクロール、フォームの離脱をデータで確認し、仮説を立てて小さくテストを回します。勝ち要素を積み上げる運用が、安定したROAS改善につながります。


なお、LPまで到達しながら申込フォームの手前で離脱してしまうユーザーは、そもそも購買意欲が高い見込み客であることが多く、ここを取りこぼすとROASの改善余地を丸ごと逃してしまいます。フォーム改善だけでは限界がある場合、フォーム離脱者に即時架電で再アプローチする「
リコネ」のようなサービスを組み合わせるのも有効な選択肢です。離脱直後のモチベーションが高いタイミングで接触できるため、広告費用をかけて集めたユーザーを無駄にせず、コンバージョン率の底上げにつなげやすくなります。

顧客単価・リピート・広告費用を最適化する

ROASを押し上げる王道は、顧客単価と顧客生涯価値(LTV)を上げることです。アップセルやクロスセル、セット化、定期購入の提案などで売り上げの分子が増えると、同じ広告費用でもROASが改善します。


リピート施策は短期のROASには表れにくい一方で、事業の採算を大きく変えます。CRMやメルマガ、SNSなどで購入後のフォローを設計し、次回購入につなげると、広告で獲得した顧客の価値が上がります。


同時に広告費用側は、入札調整、予算配分、除外設定、配信時間帯や地域の最適化で無駄を削ります。ROASが良くても利益が薄い場合は、ROIでも再評価し、伸ばすべき施策と抑えるべき施策を切り分けることが重要です。

まとめ|ROAS改善には「フォーム離脱の再回収」も検討を

ROASは広告費用に対する売上効率を示す便利な指標で、計算方法・目標設定・他指標との併用を押さえることで、広告戦略における予算配分と改善施策の精度を高められます。


ROASは広告費用に対してどれだけ売り上げを作れたかを示し、媒体比較や予算配分の判断に強い指標です。計算はシンプルですが、売り上げの計測定義とルール統一が成果の再現性を左右します。


目標はROAS100%のような一般論ではなく、損益分岐点と事業フェーズから決めるのが実務的です。短期の効率だけでなく、中長期の採算も踏まえて運用しましょう。


改善はクリエイティブとターゲティング、ランディングページのコンバージョン率、顧客単価とリピート、広告費用の最適化の順にボトルネックを特定して打つのが近道です。ROASに加えてROI(投資利益率)やCPA(顧客獲得単価)も併用し、売り上げと利益の最大化を両立させる運用を目指しましょう。


こうした改善施策をひと通り実施しても、ROASの数値がなかなか伸びないと感じる場合は、「広告費用をかけて集めたユーザーが、フォーム入力の途中で離脱してしまっている」ことがボトルネックになっているケースが少なくありません。クリック率やコンバージョン率の改善はもちろん重要ですが、せっかく獲得したユーザーを最後の一歩で取りこぼしていては、ROASの向上には限界があります。


そこでおすすめしたいのが、フォーム離脱者専門の再回収サービス「
リコネ」です。リコネは、申込フォームを離脱したユーザーに対して1分〜15分程度で即時架電を行い、離脱直後のモチベーションが高いタイミングで再接触することで、コンバージョンへとつなげます。導入企業の事例では、コンバージョン率が従来比で最大20倍になったケースや、CPAの削減とあわせて数百万円規模の売り上げ改善につながったケースも報告されています。


スクリプトタグを設置するだけで導入でき、SMSによるリマインドや、離脱理由を可視化するVoCデータの活用、既存のCRMツールとの連携にも対応しているため、新たに広告費用を増やすことなく、今ある広告キャンペーンの効果を最大化したい企業にとって適切な選択肢です。ROASや顧客獲得単価の改善に伸び悩んでいる方は、まずはリコネの資料請求や問い合わせから検討してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人:リコネ編集部

リコネ編集部は、「獲得のラストワンマイル」を最大化させるスペシャリスト集団です。CPAの高騰やフォーム離脱といった、デジタルマーケティング担当者が日々直面する切実な課題を理解し、現場目線での改善提案を行うメンバーが集まっています。

私たちは、単なる集客にとどまらない「確実な成約」のための情報発信を大切にしています。離脱直後のユーザー心理を捉えた架電タイミングの重要性や、インバウンド成果を最大化するノウハウなど、すぐに実戦で使える知見を届けることを目指しています。
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